よくある歯周病の疑問質問

　　　　

歯磨きすると出血するんですが,止まりますか?

止まります。歯茎の出血は歯周病の炎症状態を把握する判断基準に使います。
ただ出血といっても,軽い場合と,重度の場合に別れます。
検査とレントゲンを受けて下さい。レントゲンでその歯が残せるかどうかは,主治医の判断を仰いで下さい。

歯周病で歯を抜いてきましたが,なんとかなりますか?

なんとかなるかならないかは,やってみないとわかりません。
手遅れでない限り,なんとかなるでしょう。
体質,遺伝は気にしておりませんが,手遅れは問題外です。
手遅れの歯は治りません。
それはそれとして、WoodPyrosでなんとか存在できるものならそれで良しと思い、噛めなくなるまでつきあっています。
どんな歯でも入れ歯よりは噛めると思うからです。

家系的に歯周病体質で,自分もダメだと思うんですが.....。

そう思うならそう思って下さい。
今迄の臨床例でそう思われた人に試みましたが,そうでもないみたいです。
ただ途中でやめてしまう傾向が大きい。
これが遺伝的なのか,家系的なのか伝統なのかわかりません。
歯を粗末にする家系と判断しています。これは治療以前の問題で,どうしようもありません。
本当に悩んでいる,治したいと思っている熱意のある人に読んで欲しいし,質問もして欲しい。そして共に悩んで行きたい。
家系的にダメと思っておりません。治せると思っています。

家系的に歯周病体質で,自分もダメだと思うんですが.....。と言う人は手入れを怠っている事を家系の所為にして満足し,諦めていることが多いのに驚かされます。怠惰を家系の所為にしているだけです。 　　　　

出来るだけ,歯は抜かない方がいいんですよね。

レントゲンで『抜歯すべき』と言われたら,抜歯すべきです。他歯まで炎症が影響して他歯まで失う羽目になります。
『歯は抜かない方がよい』というのは程度問題で,一律に思うのは大間違いです。
しかし,それも程度問題で,主治医の判断に委ねられる訳ですが,Wood Pyrosなら極限まで耐えられ,『これで治癒及び噛めない歯は抜歯すべき』と思っています。
『レントゲン写真では治癒するだろう』と思っていても,Wood Pyrosで何故か治癒しない,抜いてみると『あぁこれでは無理だな』という歯ばかりです。
Wood Pyros歯磨きで努力して,それから抜歯というのが正しいような気がします。

歯を抜かないでくれ。『歯を抜かないでなんとかしろ』

『歯を抜かないでくれ』というよりも,日頃からまめに歯医者に行き,自己管理を怠らないようにすべきです。
どうしようもない状態で飛び込んで『歯を抜かないでなんとかしろ』というのは『45度に傾いた屋根瓦のない,柱の腐った,くずれかかった家をなんとか持ちこたえるようにしろ』という注文に等しく,不可能です。
歯根の先端まで歯垢プラークびっしり、歯石びっしりでは、歯を抜いて清掃して元に戻せれば良いのですが、歯根付着歯肉繊維がないので、元に戻しても取れてしまいます。
将来IPS細胞を塗って戻せるようになると良いですね。

歯がぐらぐら動いて,もう抜歯かなと思っています。治りますか?　　　

やってみないとわかりません。暫間固定をして,WoodPyros歯磨きをしながら、2-3ヶ月様子を見ます。これで治まらなければ抜歯します。ただ、こういう症例を多く扱っています。
みなさん手遅れで来られるので困っています。症状がないと来ないのには困っています。これをなんとか歯の連結とWoodPyros歯磨きで凌いでいます。

治りますとはお約束出来ません。やっと凌いでいる状態です。しかし、なんとか抜かないで持ちこたえているのには感心しています。
というのは、WoodPyrosの味が不味いと言ってやめる人は必ず次回来院の時は抜歯になっているからです。

歯周病の歯なんですが,噛んだら痛いのはとまりますか?

　程度問題です。やってみないとわかりません。
Wood Pyrosで歯磨きして治らない歯はレントゲンで異常がなくとも抜歯したら判ることですが,残すことが出来ない歯です。そういう歯も沢山あり,レントゲンだけでどうこう言えません。
自覚症状のある歯は大抵手遅れと一応判断して下さい。それをWoodPyros歯磨きで改善出来るか試してみるという程度の事です。
なんでも治せるという代物ではありません。あくまでも回復出来るにたる、汚染されていない歯しか助けられません。当然のことです。
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ブリッジで連結した歯の一本が悪いと言って抜かれたのですが........。痛みもなく噛めていたのに抜かれたんです。

連結している歯はなかなか自覚症状がなく,3本の歯を連結した場合、1本に問題があっても他の2本が支えているため噛んでも痛くありません。

しかし、このまま放置しておきますと他歯の2本の歯に過重な負担を押しつけたり,炎症による骨吸収の範囲を拡大させるため、助かる歯までも重度の歯周病にしてしまうのです。

『痛みがないから,痛みが治まったから,そのままでいい』という自己判断は、3本の歯を同時に失うという共倒れを引き起こす原因となります。共倒れを避けるために,連結を外して歯を抜くこともあるということをご理解下さい。沈黙の病気歯周病の特徴です。