平成6年初診からのパノラマ写真を見て思うことは,この時点で柿渋歯磨きしていれば┗7の抜歯だけ済んでいただろうという事である。
6┓の歯は触らなかった。 6┓ の歯内療法に問題があるとは思わなかった。6┓の歯内療法をしなかったからPになったのか?65┓連結冠にすればPは防げたか?それを検証することは難しい。13年に問題なくとも18年で歯内療法の不完全さが露呈することはよくある。起因物質があっても若いうちは免疫の力で封じ込められ骨変化までに至らないことがよくある。過剰診療と言われるのが嫌で,特に主訴がない限り歯内療法をしないことが裏目に出たか。
某歯科新聞に載っているレントゲン写真を見れば抜歯の判断基準がまちまちであるのに気付かれるだろう。6┛4┛┏7が抜かれインプラント治療に置き換えられている。ここが金持ち歯医者と貧乏歯医者の別れ道か。他の歯を見る限りでは骨レベルが上がったようには見えない。
貧乏歯医者は苦労のみ多かりき。
13年6月19日に暫間固定して様子を見た。2年後改善の確信が持てたのでブリッジにした。5年後の18年10月でも悪化していない。
5年前のお肌を現在まで維持できる化粧品があれば、売れる。30才のお肌を50才,60才まで引き延ばせる化粧品があるとしたら、毎月10万円かかったとしても売れるだろう。多分それはアンチエイジング系に属していてホルモンシステム系に属しているだろう。塗布薬ではなく内服薬に活路があるだろう。化粧品をぺたぺたお肌に塗っても意味はないだろう。
13年8月8日に暫間固定したが、5年後の18年10月でも悪化していない。7654┛の連結冠にすれば65┛間の食片圧入がないので6┛の近心根の骨吸収はなかったと思う。この場合もper由来のP像と90%思われ歯内療法のやり替えをした方が良いと思われるがそうでもない。P由来と思われる。
平成9年からの処置歯て゛近心根の根充がなされていない。訴えのない限り、たとえレントゲンで悪いと分かっていても治療しないことにしているので、そのままにしていると、根尖病巣由来のP像になってしまった。初診のレントゲンでこういうケースによく遭遇し、per由来かP由来か迷うことがある。こういう場合でもper処置なしで65┓連結冠にすれば改善することが多い。こんな治療すれば小生のような貧乏歯医者になるので真似をしないように。
平成6年┗7を抜歯。4年後の平成10年┗6を抜歯。平成 10年1月7日の時は良かった┗4も13年7月10日では惨めな状態になっていた。┗4抜歯と思ったが暫間固定をして様子を見た。5年後の18年10月でも歯槽骨の状態は悪くなっていない。残るかな?と思って暫間固定していた。 ┗345の連結冠にしていたらもっと良い状態になっていたかも知れない。
暫間固定を取り外し連結冠に変えていく予定である。これで少しは金が儲かり生活が楽になるかしら。
ここで大阪歯科保険医新聞 2006年10月15日付け 「歯周基本治療とP処」 の記事を参考として引用する。
『06年4月の診療報酬改定で,P管理、やP処の考え方が変わった。
P管理は,初診時の歯周組織検査が厳密に求められるようになった。指導・管理には診療方針が必要で,診療方針は歯周組織検査に基づいて策定されるとの理由による。月末に来院した初診患者で,PulやPe rの症状から緊急の処置を優先したためにP管理が算定できないケースも出てくるが,その場合は,初診月に口衛指を,再診月以降にP管理を算定しても良い(7月31日付厚労省事務連絡通知)。ただし,補綴治療等は歯周疾患の病状安定後に行うものとする。』
「病状安定をどこに置くか」御役人様の指示と現実にはかなり隔たりがある。通達に従うと前に進めない。歯周基本治療、歯周治療だけではなかなか治癒しない。歯周治療だけで歯周疾患の病状安定が図れるなら補綴治療による連結冠は必要ない。ロングスパンの場合、暫間固定で動揺を抑えるのは難しい。暫間固定で何本固定しても動揺がなくせない場合は治ると信じて抜髄し出来るだけ早く連結冠をした方がよい。補綴治療等は歯周疾患の病状安定後に行うまで待てば助かるものまで助からない。治癒しない部位は両サイドを切断して切り離すか、歯根を切断し抜歯してダミーにすればよい。補綴管理期間2年が済めばやり直しをすればよい。歯科治療で動揺を抑えることは治癒条件の一つであり,これなくして治癒はあり得ない。暫間固定では食片圧入の為害作用を防げない。早く連結冠にすべきだ。4つの要素を同時に並行して行い早くメンテナンスに移行すべきだ。補綴治療が終了するとぐんとデータがよくなるのに気付くだろう。患者さんも安心して噛めるようになり、食事内容も向上して健康になり、免疫能力も上がる。唾液量も増える。適度な咬合圧バランス分散圧力がなされる。病んで耐えられない圧力も連結冠による圧力の分散で許容範囲におさまれば治癒は始まる。補綴治療等は歯周疾患の病状安定後に行うまで待ってはいけない。御役人様のお言葉に従えば抜歯ばかり増えてしまう。御役人様の綺麗な言葉に現実味はない。現場で闘っている歯科医師に対する御役人様の御言葉である通達はいつも虚しく聞こえる。
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