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-----Original Message-----
From: Y. okano Sent: Wednesday, January 22, 2015 To:山田先生
Subject: Re: 配付資料添付の件、
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38歳、女性の症例 : 最小限の抜歯に留め、口腔環境の改善を図った素晴らしい症例だと思います。臼歯部の補綴処置や側方・前方ガイドを適正に調整し、歯周病の治療をきちんとされたのだと推察いたします。最終的にポケット深さが1㎜程度になっていますが、この最後の改善がどの様にしてなされたのかがよくわかりません。数㎜から1㎜になるまでに何年か要している様ですが、その間に特別なことが行われたのか、それとも、単に柿渋を使うだけで治癒に時間(期間)を要しただけなのかがわかりません。また、最終のポケット1㎜になった時、支持骨が改善(再生 ?)されたのか、歯肉が引き締まって下がったのかわからず、こんな時には口腔内写真があればいいのにと思いました。
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単に柿渋を使うだけで治癒に時間(期間)を要しただけです。何も特別なことはしておりません。
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歯周組織の炎症が治まるにつれ、疎であった支持骨が密になっただけです。
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再生という言葉は大雑把な言葉であり解釈しかねるのですが、「疎な支持骨が再生して密な支持骨に変化した」という言い方でよろしいでしょうか?
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歯槽骨再生により、患歯の動揺度が低下します。
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歯根膜繊維が付着していない場所、部位は復活しません。
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どんなに歯根を綺麗にしても、アパタイトを入れようとも歯根膜繊維が付着していない部位は復活しません。
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アパタイトにより歯肉が歯頸部まで盛り上がって、見た目は改善したと勘違いしたとしても、ポケット針が入らなかったとしても、抜歯してみると部位はツルツルで歯根膜が着いた形跡がありません。
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昔は騙されましたがこのような勘違いはよくあることで、それでも良い、ポケット針が入らなかったら良い、歯肉が炎症を起こしていなければ良いと考えています。
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ところで、炎症状態の歯周組織はズブズブで、骨に当たるまで10mm.12mm行くときがあり、歯根長より長く、あり得ないと思う時があります。
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その理由は、炎症状態の時は歯周繊維も疎で柔らかいから、歯槽骨も疎で柔らかいからと思われます。
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炎症がなくなると基底部も密になり弾力もあり硬くなります。
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歯根膜繊維が歯根に着いている場合は健全な状態に戻ります。これを再生と言うのかな?
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歯肉が引き締まって、歯茎が下がるのに応じて縁下歯石や汚染物質が現れてきますので、それを取っていきます。定期検査でただそれだけの繰り返しです。
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家内の場合6┻6P根のポケット長が10ミリでしたから悩みました。
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若い時はFlap Opeをしていたのですが、Flap Opeするとドォーンと歯肉が下がり歯根露出すると分かっていたので本当に悩みました。
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その頃ジスロマックはなく、ペリオクリンとテトラサイクリン30日投与が薬物療法の話題になっていました。
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片山恒夫先生の歯肉マッサージも話題になっており、口腔衛生学会の衛生士の発表はそれが多く「7時間歯肉マッサージの成果」など現実離れした歯肉活性化、血流改善、免疫賦活作用などなど仙人めいたお話があったものです。
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片山恒夫先生の「抜かずに治す」の本も持っていますが、走り読みで終わりました。学生時代の歯周病学の教科書と同じで今でも眠たくなります。それに比べ最近の歯周病学の教科書はおもしろくなりました。ぜひお読み下さい。
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私の理論は導入コースにある歯周病発症論が基になっています。Linde先生の教科書が基になっています。これ程正直で素直な本は知りません。講演での質疑応答も素直なものでした。歯科界でこれ以上素直な人を見たことはありません。
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資料を読ませて頂き、WoodPyrosによる歯周組織の改善機序がよくわかりました。 まだ、よくわからないのが、柿渋を用いた歯肉マッサージについてです。簡単な説明はあるのですが、詳しい説明が見当たりません。通常の歯肉マッサージと記載があるのですが、何をもって通常としているのか、また、柿渋を使用する場合は、はたして通常と同じで良いのか
? と思ってしまうのです。
今回新たに、柿渋のすごさを再認識しました。当院での柿渋の従来の使い方を少し変えてみようと思います。 香港に出張していた患者さんについては、当院での評価に必要なデータが不足しているので、どの程度の改善なのかが不明な為、特にコメントはありません。悪しからずご理解ください。
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ところで導入コースの資料はお持ちなのでしょうか?
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その中に使い方の手引き書が入っているはずですが。
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マッサージ圧とか液量とか。パンレットにもマッサージの仕方について書かれていますが。導入コースの中に東北大歯周病教室の教授のポケット下環境論も入っていますが。
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阪大名誉教授の山賀先生の資料も。山賀先生は3年前かなぁ、お亡くなりになりました。片山先生は15年前程に。